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コスチュームジュエリーとは?とその歴史

コスチュームジュエリーとは? そしてその遍歴

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History of Costume Jewelry

-4つの時代のジュエリー遍歴とともに-

一般的にジュエリー(宝飾品)には、ファインジュエリーとコスチュームジュエリーがあります。
ファインジュエリーが貴金属(金・プラチナ)や貴石(ダイヤモンド・ルビー等)を使用したもの、という限定されたものであるのに対し、コスチュームジュエリーは使用素材を問わない装身具です。

それぞれの時代に沿って、デザイン性豊かなコスチュームジュエリーが生まれました。

1.ヴィクトリアン -Victorian style- (1837-1901)

ヴィクトリア女王治下の時代における様式の総称
ヴィクトリアン様式のジュエリーは、特定の様式があるわけではなく、英国史上もっとも繁栄した
一大黄金時代に、新しく誕生した富裕市民階級という顧客を背景に、あらゆる種類のジュエリーが作られました。
便宜上ヴィクトリアン時代は次の3期に大別して記します。

初期(1837~1860)

華やぎのある社交生活に似合う、ロマンチック・ジュエリーの流行

  • 蛇モチーフ
  • ロマンチックな様式(花・鳥・木の枝・大きなリボン)
  • リガード様式(使う宝石の頭文字でREGARD、DEARESTなどを示すという、文字遊びを組み込んだ)
  • 中世・ゴシック様式の復刻デザイン
  • カメオ)ハードストーン)・モザイク
  • アイボリー・ミニチュアール(薄い象牙にモチーフ彫刻)

中期(1861~1887)

女王中心から大衆へと、流行の発信地が徐々に移行する

  • モーニング(喪服に合う)ジュエリー/ ジェット(化石化した松の樹液)、ヘア・ジュエリー
  • グラニュレーション(粒金)
  • スコティッシュジュエリー(古代ケルト意匠の復活)
  • モザイク・エナメル
  • ピクエ(べっ甲に金や銀の埋め込み)
  • マルカジット・カットスチール

後期(1887~1901)

機械による大量生産が始まり、ジュエリーの大衆化が本格化

  • ホルバイネスク様式(大振りな宝石を用いた華やかなデザイン)
  • ムガール様式(色の強いエナメルなど異国情緒あるデザイン)
  • ハーフ・パールジュエリー
  • 星・三日月・花・小鳥などの自然モチーフ
  • ピンチベック(銅・亜鉛・錫の合金)→金メッキ・金張りへ
  • シェルカメオ
  • ペーストガラス・カットガラス・サテングラス
  • ミニチュアール(貴族の肖像画風アクセサリー)

2.アール・ヌーボー -ART NOUVEAU- (1890-1910)

自然主義・動植物の流動的な曲線を用いたデザイン

  • 真鍮など厚手の地金を使ったアクセサリー
  • 水牛の角・カゼイン・ベークライトの彫刻ブローチ
  • クロワゾネ(七宝技法)
  • スカラベ(甲虫)
  • ギロッシュエナメル
  • ラリック(動植物の奇抜なデザインモチーフ)

3.アール・デコ -ART DECO- (1920-1940)

幾何学的な模様と直線を生かした単純明快なデザイン

  • 七宝のエナメルブローチ
  • スカラベ(甲虫)
  • ペースト・型ガラス
  • ベークライト(フランス)
  • 異素材ジュエリー(ベークライトやガラス・真鍮などの組み合わせ)
  • サフィレットガラス(1930年をピークに製造中止)別名:ヴォックスオールグラス
  • セルロイド(手彫りに銀塗料・モチーフブローチ)
  • アクリル樹脂(ルーサイト・プレキシガラス)

4.戦中~戦後 オートクチュールからプレタポルテへ (1940-1970)

コスチュームジュエリー黄金時代の到来

  • ベークライト・カゼイン(アメリカ)
  • その他のプラスチック製アクセサリー(セルロイド・ラクト・ギャラリット)
  • ガラス・ラインストーン・イミテーションパール
  • 1970年後半よりキャストアクセサリーが主流に

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